アメリカ人事| Gold |大谷翔平はホームランの後、なぜパドレスファンとhigh-fiveしたのか?

アメリカ人事| Gold |大谷翔平はホームランの後、なぜパドレスファンとhigh-fiveしたのか?

▼大谷翔平はホームランの後、なぜパドレスファンとhigh-fiveしたのか?

https://youtube.com/shorts/qcry0vte40U?si=B1JWXM_7U5_1sfGc

 

2014年10月4日、
京セラ創業者の稲盛和夫氏は、講演のため、
母校である鹿児島玉龍高校を訪れました。

久しぶりの母校で在校生を前にした稲盛氏は、
自らの人生経験や経営経験を踏まえながら、
「君の思いは必ず実現する」というテーマで
人間の持つ「思い」の力の強さ、大きさ、
素晴らしさを生徒たちに向かって
熱く真剣に語りかけました。

高校生のみならず、
未来を生きるすべての人に指針となる
人生の要諦を説いた名講演を収載した
『致知』2021年4月号の特集
「稲盛和夫に学ぶ人間学」。

本日は、その講演録の一部をご紹介いたします。

……………………………………………………

本日は、「君の思いは必ず実現する」
というテーマで、人間が心に抱く
「思い」がどのくらい素晴らしい力を
持っているのかということについて、
お話ししていきたいと思っています。

なぜなら、私はこれまでの
82年にわたる人生を通じて、
心にどのような「思い」を抱くかで、
人生そのものが決まっていくのだということを
幾度も経験してきましたし、そのことは
この世の真理であると確信しているからです。

それでは、まず人間が「思う」ということは
一体どういうことなのか、ということから
考えてみたいと思います。

我われは一般に、物事を論理的に組み立てたり、
頭で推理推論したりすることが大切であり、
「思う」ということは誰にでもできることなので、
たいしたことではないと捉えています。

しかし、この「思う」ということは、
論理的に推理推論したりすることよりも
遥かに大事なものなのです。

我われが生きていく中で、
この「思う」ということほど
大きな力を持つものはないと私は信じています。

きょうお集まりの在校生の皆さんも、
勉強ができる、頭がよいということが
大事であると思われているかもしれません。

もちろん、それもとても大事なことですが、
心にどのようなことを「思う」かということは
それよりも遥かに大事なことです。

しかし、そのことに多くの人は気がついていません。

実は、この「思う」ということが、
人間のすべての行動の源、基本になっているのです。

そのことは、2つの側面から
捉えることができます。

まず、我われが毎日の生活を送る中で抱く
「思い」の集積されたものが、
我われの人間性、人柄、人格をつくり出しています。

「自分だけよければいい」という、
えげつない「思い」をずっと巡らせている人は、
その「思い」と同じ、えげつない人間性、
人柄、人格になっていきます。

逆に、思いやりに満ちた
優しい「思い」を抱いている人は、
知らず知らずのうちに、
思いやりに溢れた
人間性、人柄、人格になっていきます。

「思い」というのは、
ことほどさように非常に大きな影響を
我われに及ぼしているわけです。

さらに、「思い」はもう1つ、
大きな役割を持っています。

 

それは、「思い」の集積されたものが、

その人に合ったような境遇をつくっていく、

ということです。

あるいは、「思い」の集積されたものが、

その人の運命をつくっていると言っても過言ではありません。