アメリカ人事 | カリフォルニア州の最低賃金引き上げに関する注意点
アメリカ人事 | カリフォルニア州の最低賃金引き上げに関する注意点
カリフォルニア州内の多くの地域では、年明けとともに最低賃金が引き上げられる。これに伴い、州内の雇用主は、従業員が勤務する地域の最低賃金を確認し、2025年1月1日までに必要な調整を行うことで法令を遵守する必要がある。
以下に、州内各地域の最低賃金引き上げ額を示す。
- ベルモント(Belmont): 時給18.30ドル
- バーリンゲーム(Burlingame): 時給17.43ドル
- クパチーノ(Cupertino): 時給18.20ドル
- デイリーシティ(Daly City): 時給17.07ドル
- イーストパロアルト(East Palo Alto): 時給17.45ドル
- エルセリート(El Cerrito): 時給18.34ドル
- フォスターシティ(Foster City): 時給17.40ドル
- ハーフムーンベイ(Half Moon Bay): 時給17.47ドル
- ヘイワード(Hayward):
- 従業員26人以上の雇用主: 時給17.36ドル
- 従業員25人以下の雇用主: 時給16.50ドル(州法による)
- ロスアルトス(Los Altos): 時給18.20ドル
- メンローパーク(Menlo Park): 時給17.10ドル
- マウンテンビュー(Mountain View): 時給19.20ドル
- ノバト(Novato):
- 従業員100人以上: 時給17.27ドル
- 従業員26-99人: 時給17ドル
- 従業員1-25人: 時給16.42ドル(ただし、州の最低賃金16.50ドルが適用される場合あり)
- オークランド(Oakland): 時給16.98ドル
- パロアルト(Palo Alto): 時給18.20ドル
- ペタルーマ(Petaluma): 時給17.97ドル
- レッドウッドシティ(Redwood City): 時給18.20ドル
- リッチモンド(Richmond): 時給17.77ドル
- サンカルロス(San Carlos): 時給17.32ドル
- サンディエゴ(San Diego, City): 時給17.25ドル
- サンノゼ(San Jose): 時給17.95ドル
- サンマテオ市(San Mateo, City): 時給17.95ドル
- サンマテオ郡(San Mateo County): 時給17.46ドル
- サンタクララ(Santa Clara): 時給18.20ドル
- サンタローザ(Santa Rosa): 未定
- ソノマ市(Sonoma, City):
- 従業員26人以上: 時給18.02ドル
- 従業員25人以下: 時給16.96ドル
- サウスサンフランシスコ(South San Francisco): 時給17.70ドル
- サニーベール(Sunnyvale): 時給19.00ドル
- ウェストハリウッド(West Hollywood): 時給19.65ドル
その他の最低賃金引き上げに関する注意事項
- 州全体の最低賃金: 2025年1月1日より、規模を問わず全ての雇用主に適用される最低賃金が時給16.50ドルに引き上げられる。
- 特定の職種の給与更新:
- コンピュータ専門職や医師などの職種の給与基準も更新される。
- ファストフード従業員の最低賃金法: 2024年4月1日施行。
- 医療従事者の最低賃金法: 2024年10月16日施行。
なお、カリフォルニア州の州全体の最低賃金は、管理職、経営職、専門職の免除基準となる年俸要件を決定する際の基準として用いられる。このため、2025年には免除対象の従業員が年間少なくとも68,640ドルを稼いでいることを確認する必要がある。また、ファストフード従業員および医療従事者に関する法律でも、免除基準の年俸要件が変更される。
地域の最低賃金条例遵守の重要性
各地域の最低賃金条例には、掲示、通知、記録保存の要件が含まれており、これらを遵守しない場合、罰金や罰則、さらには民事訴訟のリスクが伴う。
該当する地域で従業員を雇用している場合、以下の点を確認することが重要である。
- 最新の最低賃金ポスターを職場の休憩室など目立つ場所に掲示すること。
- リモート勤務の従業員に対しては、物理的なコピーを提供すること。
新年に向けた最低賃金の変更は従業員の権利保護と法令遵守に直結するため、早急な対応が求められる。
アメリカ人事・雇用の最新情報が届きます!
ニュースレターのご登録はこちらからどうぞ
▼
ニュースレターを登録して下さった方全員に
今なら、Amazonで発売中の 【アメリカ人事】 基礎講座シリーズ4 労働法のポスターを貼るのは義務ですか? を無料でプレゼントしております。
https://amzn.to/4fjpB1n
(PHI出版)のアメリカ人事 シリーズは全8冊ございます。
https://bit.ly/3Zcodbh
—————————————————————————-
Philosophy LLC
Philosophy Insurance Services
609 Deep Valley Drive, Suite 358
Rolling Hills Estates, CA 90274
email: yamaguchi@yourphilosophy.net
TEL 310-465-9173
FAX 310-356-3352
Since 2009 -15th year anniversary-
https://www.linkedin.com/in/norikazuyamaguchi/
—————————————————————————-
Disclaimer: Please note that Norikazu Yamaguchi makes every effort to offer accurate, common-sense, ethical Human Resources management, employer, workplace, and Insurance information on this email, blog, and movie. However, Norikazu Yamaguchi is not an attorney, and the content on this email, blog, and movie is not to be construed as legal advice. When in doubt, always seek legal counsel. The information provided is for guidance only, never as legal advice. We will not be responsible for any damages caused by using this information.
免責事項: 山口憲和は、このメール、ブログ、及び動画の中で正確で常識的、倫理的な人事管理、雇用者、職場、保険情報等を提供するために万全を期していますが、山口憲和は弁護士ではなく、これらの内容は法的助言として解釈できません。不確かな場合は、常に弁護士に相談してください。このメール、ブログ、動画上の情報はガイダンスのためだけに提供されており、決して法的助言として提供されるものではありません。この情報を利用して損害が生じた場合でも弊社では責任を負いかねますのでご了承下さい。
#アメリカ人事 #アメリカ #人事 #HR
▼写真の出所:
https://unsplash.com/ja/@gettyimages