アメリカ人事 | 2024年Paid Sick Leave疑問のポイントと全米のトレンド
アメリカ人事 | 2024年Paid Sick Leave疑問のポイントと全米のトレンド
【カリフォルニア州】
カリフォルニア州では毎年10月末までには2024年の新しい法律が出揃うことになる。職場の同僚がホリデー気分になるこの季節は人事担当者にとってはEmployee Handbookの修正等で忙しく過ごすことになるだろう。
2024年も特に大きな変更点はPaid Sick Leaveだ。2024年1月1日よりPaid Sick Leaveの付与日数が40時間あるいは5日間となる(従業員1名以上)。この40時間あるいは5日間は少しトリッキーで、40時間あるいは5日間のどちらか多い方を提供する義務があるとされている。パートタイムの人であれば1日4時間勤務している人も40時間が付与されることになる。
If I work part time, six hours per day, I have accrued 24 hours of paid sick leave and I take three paid sick days, can my employer refuse to allow me to take any more sick leave in that same year?
It will depend on the facts but generally speaking, no. The statute provides that an employer may limit the amount of sick leave to 24 hours or three days per year. Since you work 6 hours per day, you have only used 18 of your 24 hours. You still have 6 hours left to take and be paid for during the year because an employer must allow an employee to use at least three days or 24 hours, whichever is more (refer to DLSE Opinion Letter 2015.08.07).
https://www.dir.ca.gov/dlse/Paid_Sick_Leave.htm
また、付与方法は採用時に一括して付与して採用後90日以降から利用できる方法と30時間勤務するごとに1時間ずつ付与する方法と大きく分けて2つある。
この2つのどちらかを採用する場合以外には採用後120日後には24時間、200日後には40時間を付与する必要がある。
例えば、PTOの方式をとっていて独自の付与方法をしている場合、ひと月に4時間付与すると12ヶ月で48時間となるが、上記の120日後24時間と200日後40時間のルールを守れなくなることに注意が必要だろう。
また、一括付与方式で40時間を与える場合、2015年7月1日にこの法律が開始されたため、7月1日に一括付与しているケースもあると思われる。この点のガイドラインがまだカリフォルニア州から出ていないため、明確に申し上げられないが、複数の弁護士事務所の案内を確認したところ、もっとも安全な方法は2024年1月1日に40時間を付与する方法だと言われている。この点は御社の法律顧問にも確認をお勧めする。
30時間に1時間の付与方法をとる場合には繰越が義務となる。最大の取得は80時間となり、1年の使用上限を40時間に制限することが出来る。
更に記事の最後にも記載しているが、地方都市制定の法律(Local Ordinance)でPaid Sick Leaveのルールがある場所に御社が位置している場合、あるいは従業員がリモートワークしている場合には地方都市制定の法律もクリアする必要があるので要注意である。
【イリノイ州】
イリノイ州(従業員1名以上)でも2024年1月1日からPaid Leaveの付与が義務となる。イリノイ州はPaid Leaveであるため、使用理由を限定しない。つまり、有給休暇の義務化と言える。実は有給休暇の義務化が行われている州はイリノイ州以前にもネバダ州(従業員50名以上)、メイン州(従業員10名以上)でも同様に使用理由を問わない有給休暇の義務化は行われていた。
イリノイ州のPaid Leaveは40時間を付与することが義務づけられる。一括の付与あるいは40時間勤務するごとに1時間の付与と2つの方法がとれる。
▼Illinois Paid Leave for All Workers Act FAQ
【シカゴ市】
このイリノイ州のPaid Leaveの法律成立を受けて、シカゴ市ではPaid Sick LeaveとPaid Leaveの両方を40時間付与する法律も成立している。
▼Preparing for Chicago’s New Paid Leave Requirements: Answers to Your Top 5 Questions
https://www.jdsupra.com/legalnews/preparing-for-chicago-s-new-paid-leave-7379594/
【全米】
▼全米でもPaid Sick Leave/Paid Leaveが義務となっている州や都市があるので、下記のリストの州や都市にオフィスがある企業、あるいはリモートワークで勤務している従業員さんがいる企業は確認することをお勧めする。
Arizona
California
<Local Ordinance>
Berkeley, CA
Emeryville, CA
Los Angeles, CA
Oakland, CA
San Diego, CA
San Francisco, CA
Santa Monica, CA
West Hollywood, CA (Paid Leave)
Colorado
Connecticut
Illinois (Paid Leave)
Maine (Paid Leave)
Maryland
Massachusetts
Michigan
Nevada (Paid Leave)
New Jersey
New Mexico
New York
Oregon
Rhode Island
Vermont
Washington
Washington D.C.
各州にて付与される時間数、上限の時間数、繰越のルール等が異なるので、各州や都市のルールをチェックしたい。
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